花粉の季節に注意したいことについての話
花粉、ひどいです。いつまで続くんだろうか。
- 花粉症について
- 花粉の室内への持ち込みについて
- 花粉を持ち込まない服装
- 簡単な花粉対策
- 空気清浄機などのフィルター掃除
- 掃除について
- 空気清浄機について
- 花粉症の症状を抑えるために
- 花粉症で病院に
- 民間療法
- 終わりに
花粉症について
花粉症とは1年中起こりうるアレルギー症状である。
一般的に知られている症状は、目のかゆみ、鼻水、くしゃみなどであるが、皮膚炎が起きたりなど症状は様々である。
花粉と一括りにされ、「花粉症」で悩む多くの人は「スギ」花粉で症状が起こっているため、スギ花粉が飛散する時期だけの症状と思われているが、他にも「ヒノキ」「イネ」「ブタクサ」「ヨモギ」などたくさんの種類がある。1年中起こりうる。
花粉飛散量と症状は相関しないことがよく知られていないように感じる。2倍の量飛散しても症状は2倍にはならない。しかし、花粉の量が増えることによって症状の悪化もありうる。少量でも連続して花粉に晒されてしまうと重症化する。
一度重症化すると、多少の花粉量の変化では症状は改善せず、花粉飛散期が過ぎても症状が改善しないことがある。
二次症状も起こる。
- 喘息に似た症状(喘息発作が起こることもある)
- 鼻づまりによる口呼吸で喉に症状が出る
- 後鼻漏(鼻水が喉に流れてしまう)により、咳、痰が出たり喉がイガイガする
- 目ヤニや涙が出たり異物感がある。
- 耳の奥にかゆみがある
- 副鼻腔炎が合併することがある
- 頭痛・微熱・だるさなどが起こる
- 口から入った花粉・鼻水が消化器に流れてしまうと消化器にも症状が出ることもある
- 目・目の周り、首などの皮膚炎。また、アトピー性皮膚炎の患者はかゆみが増す
- 睡眠不足(睡眠時間を増やしても鼻づまりなどの原因で十分に睡眠できていないことがある)、集中力の欠如、イライラなどが起こる
- アナフィラキシーショックが起こることがある。
「ある年に急に花粉症になった」と思われがちだが、今までに吸った花粉量と関係がある。難しいことは省くが、アレルギーコップという例えがある。このコップの中にアレルギーの原因が長時間かけて溜まっていき、それがあふれた時に目に見える形で発症するというものだ。
原則的に自然治癒は困難であり、「花粉は異物」という情報が記憶されているからである。また、症状は軽くなったり重くなったり年々違うのは、その人のコンディションにもかかわる。
花粉症の症状は、体内に入った異物を取り除くため、入ってこないようにするための正常な反応であるが、害のないはずの花粉に過剰に反応してしまう状態が続くのは苦痛である。
花粉の室内への持ち込みについて
ダイキンさん詳しいから読んで。
換気で60%、付着で40%室内に持ち込んでいるという円グラフが上記サイトにある。洗濯物や布団を外に干さないことで付着から37%室内への持ち込みを減らせるのだ。
つまり外には干すなということである。タオルなんか干してしまうと、風呂上りや洗顔などでべったり花粉がついてしまい、ひどい症状に悩まされることであろう。布団を干したらその日は眠れないだろう。
残った3%の付着の原因は衣服や髪に付着した状態で室内に入ってしまうこと。しかしこれは簡単な気遣いでほぼ解決できる。玄関前でコートや衣服、髪をはたくだけだ。さらに手洗いうがい、早めにシャワーに入るなどするともっと花粉を持ち込まない。花粉症患者がいる家の方はぜひ実践してほしい。帰ってくるまでは落ち着いていたのに、あなたが帰ってきた途端にくしゃみ鼻水が止まらない家族のことを想ってぜひ実践してほしい。花粉症患者は少しでも花粉を家に持ち込まないために実践していることと思うが、面倒臭がらずにちょっとでも外に出たら花粉を落としてから入室を心がけてほしい。
問題は残った60%。換気での花粉の取り込み。こればかりは仕方がないとは思ってはいけない。換気をしないという選択肢は以ての外である。エアコンは一部商品を除いて換気はしない。部屋に入ってしまった花粉は逃げてはいかないのだ。外よりも部屋の中の方が花粉まみれになってしまう可能性だってある。換気扇だって花粉は防げない。
しかし花粉を取り込んでしまうのは事実である。
そこでもう一度ダイキンさんのHPだ。
花粉の困りごとと解決法|空気の困りごとラボ|ダイキン工業株式会社
「時間別に見た花粉飛散量」の棒グラフ、朝10時までと夜20時からは、飛散量が日中にくらべて半分になっている。つまり、換気するならこの時間帯なのだ。
また、風が強い日は換気をおこなってはいけない。強い風で持ち上げられた花粉が風に乗っているからだ。
雨の日は逆に換気をオススメする。空気中の花粉が雨によって地面に落ちているからだ。雨の降り始めはまだ花粉が空気中にあるので、降り始めはあまりオススメはしない。
さらに、前日との気温差が大きく暖かくなった場合は花粉が飛びやすい。晴れの日もだ。雨の翌日は前日に飛散できなかった分多くなる。乾燥している日も注意が必要。朝から雨が降っている日は開花ができないため花粉は少なくなる。
換気には、花粉フィルターや花粉をキャッチしてくれるカーテンもオススメ。カーテンなら掃除機をかけたり洗ったりして綺麗にしておくことが大事(花粉キャッチしているから動かしたときに花粉が舞ってしまう)。フィルターはこまめに取り換える。
換気扇にフィルターをつけるのもオススメ。換気扇を使うと花粉の取り込みを抑制できるが、完全に花粉が入ってこないわけではない。フィルターをつけて少しでも減らしておこう。また浴室など気軽にフィルターを付けられない場所では時間にも気を付けて換気扇を回そう。
換気をするときは窓を全開にしてはいけない。5cm10cmでも十分に効果は得られる。
24時間換気システム
こいつはフィルターを通気口に着けるのが一番。気密性の高い住宅に備わっているので、自分で花粉を室内に持ち込まない努力をしないと花粉のたまり場になってしまうので要注意。
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花粉を持ち込まない服装
花粉を持ち込みにくい服装ももちろん存在する。
- 帽子をかぶる
- 眼鏡をかける(花粉防止用やフレームのみではないダテメガネなどもOK)
- 髪を結ぶ(花粉と触れる面積を狭くする目的のため、三つ編み、お団子などのまとめ髪が望ましい)
- マスクをかける
- 首をスカーフなどで隠す
- 凹凸の少ない生地(綿・化学繊維など)
- 短めのボトムス(花粉は下に落ちるため付着しやすい)
- 化学繊維のストッキング(静電気には注意)
- 静電気防止スプレーをかける(服にもOKなものもある)
- 柔軟剤を使う
服の生地は綿・ポリエステルなどの化学繊維だと花粉が落ちやすいのでオススメ。
花粉の困りごとと解決法|空気の困りごとラボ|ダイキン工業株式会社
「外出時にできること」を見るとどのくらい花粉を防げるのかわかる。
簡単な花粉対策
「ワセリンをぬる」というのがある。
鼻の症状が多い方は鼻の穴の入り口・鼻の中にワセリンをぬる。
目の症状がひどい方は目の周りにワセリンをぬる。
ワセリンは粘膜保護の効果がある。らしい。つまり、鼻に塗った場合は、鼻の粘膜に花粉がつかないようにワセリンで保護するのだ。もちろんまったく花粉を吸い込まないわけではない。
また、鼻のかみすぎで鼻が痛い人も鼻の表面にぬると皮膚を保護してくれる。花粉のせいでかゆい箇所にもワセリン。
ワセリンは少量塗るだけでも効果があるのでべったり使用する必要はない。
空気清浄機などのフィルター掃除
この時期、空気清浄機に頼っている人が多いと思う。掃除をしよう。2週間に1回は必ず掃除をしよう。フィルターが汚いと、うまく花粉を処理してくれなくなってしまう。除湿機、エアコンなどもフィルター掃除をしよう。
掃除について
掃除中は空気清浄機はつけておこう。また、掃除前に加湿器をつけて花粉を床に落とすと効果的。
理想なのは拭き掃除。モップやワイパー、雑巾だ。舞い上がるのを抑えてくれる。
掃除機をかける前には加湿、かけるときには空気清浄機を強運転にしておくといいだろう。
空気清浄機について
置く場所はエアコンの対角、床が望ましい。エアコンで空気の流れを作ることで効率よく空気清浄機を使うことができる。さらに床に置くことで花粉を吸い込みやすくしている。
部屋にいる時間が少なくても24時間運転しよう。人がいないと空気の流れができないため花粉がとどまりやすい。なるべく運転しよう。就寝時も弱か静音運転をしておくといい。朝は自律神経の影響でアレルギーが出やすく、モーニングアタックと呼ばれる症状が出やすい。
仕組みとしては就寝中に多量の花粉を吸い込んでしまい、目覚めとともに症状が起こる。副交感神経が優位の時はアレルギーなどの症状がひどくなる傾向と、鼻粘膜の過敏性があいまって強い症状が出てしまう。
副交感神経が優位の時なので、朝に限った話ではなく、リラックス時や就寝前なども症状が出やすい。
花粉症の症状を抑えるために
症状を抑えるのは、なにより自分のためだ。イライラしているのは精神的によくない。花粉症でうつ症状を訴える人だっている。花粉症で心が荒んでいくと、自律神経が乱れて余計にアレルギー症状が出やすくなってしまう。ならば、アレルギー症状を少しでも抑えるべきだ。体調を整えよう。
- 睡眠を規則正しく十分にとろう
- 適度に運動をしよう(外はNG)
- ストレスをため込まないようにしよう
- 食生活に気を付けよう
健康でいることが一番アレルギー症状を抑えてくれるのだ。
睡眠を規則正しく十分に
睡眠不足はそもそも体に良くない。アレルギー症状以外の症状が出てしまう可能性もある。また、免疫が低下する。アレルギー症状がひどくなってしまう。規則正しい睡眠をとることで成長ホルモンなどの正常な分泌も期待される。体のバランスが崩れると免疫は低下しやすい。
適度な運動
外はNGな理由はさすがに理解しやすいと思う。呼吸で多量の花粉を吸い込んでしまうからと、それが原因でアナフィラキシーが起こる可能性がある。室内でおこなえる運動が望ましいし、激しい運動はよくない。軽い体操やヨガなどじっくりおこなえるものがいいだろう。
体を動かすことでも免疫力を上げることが期待できる。また、凝り固まった体をほぐすのは気持ちがいいと思われる。血流が良くなるし、軽い運動で自律神経も整えることができると言われている。
ストレスを溜めない
ストレスをためると免疫力が下がる。これも自律神経がらみだ。イライラしていると抗体が過敏に反応しやすくなるため、発散を心がけよう。適度な運動も効果的。
食生活に気を付ける
栄養の偏りは免疫力が低下する原因だ。バランスよく、また量も摂りすぎないことが大事だ。内臓が弱っていると免疫が低下してしまう。免疫機能の60%(うろ覚え)は内臓で作られているそうだ。内臓に負担をかけないような食生活が望ましい。
また、肉より魚がオススメである。高たんぱく・高脂質は内臓に負担がかかるためだ。
アルコールも免疫分解も内臓に負担がかかるので飲酒は控えよう。
タバコを吸っている人に近寄らない、吸わない等、気を付けよう。
砂糖の分解にも負担がかかるから甘いものは控えた方がいいかもしれない。(それでストレスがたまるようなら控えすぎもよくない)
花粉症で病院に
花粉症程度、ではない。早期治療で花粉の季節を乗り切れるのだ。
くしゃみや鼻の症状なら耳鼻科へ
目の症状なら眼科へ
皮膚なら皮膚科へ
総合的ならやはり耳鼻科だ。
まだ子供なら小児科もオススメ。
市販薬よりも安く済むことも多く、自分に合った薬を処方してもらえるので、効かずに困ることも少ない。悩んでいるなら早く病院にかかった方がいい。大したことがないなら安心できるし、早期発見のおかげで命拾いすることだってある。
民間療法
民間療法はある程度信頼のおけるものならいいが、自分で信頼できるできないを判断できない場合は試すことすらやめた方がいい。
以前、花粉の詰まったサプリメント(健康食品)を飲んで意識不明になったという事故が起きている。十二分に注意しよう。
効果があるといわれているもの
甜茶
中国茶。薬草茶。
甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)100%のものが効果が期待される。
独立行政法人国立健康・栄養研究所・厚生労働省などは民間療法(効果が不確か)としている。
「GOD型エラジタンニンが肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制」しているから効果があるとされている。
(アレルギーの薬として抗ヒスタミンが処方されている)(ヒスタミンが生成されるのでアレルギー症状が起こる)
ちなみにこのお茶を飲むのは花粉が飛び始める1か月前からでないと効果が得られないらしい。(体質改善のようなものが目的だからか)
タンニンで期待される効果
抗菌
抗酸化
抗アレルギー
悪玉菌の抑制
腸内環境を整えるようなもの(乳酸菌飲料等)
内臓で免疫が作られるので、腸内環境を整えよう、ということだ。ヨーグルトや乳酸菌飲料、乳酸菌含有のもの、漬物などは腸内の善玉菌を増やす役割がある。生きて届けば乳酸菌も働く。
オリゴ糖は善玉菌の餌になるとされている。
オリゴ糖含有食物はバナナ、きな粉等だ。
また、食物繊維も善玉菌の餌となる。
ハーブティー
ハーブティーは個人的に効能とかはあまり期待していなくて、香りによってリラックス、気分転換できればいいのではと思っている。プラシーボもあるし一応、効果があるとされているものを上げていく。
ネトル 抗アレルギー
エルダーフラワー 抗ウイルス
エモナセア 免疫強化
アイブライト(コゴメグサ) 目の粘膜強化
レモンバーム 鼻の粘膜強化
ユーカリ 殺菌
ブルーマロウ(ウスベニアオイ) 気管支炎
カモミール 鼻炎(炎症全般)
ペパーミント 鼻通りをよくする
直接的に作用するんじゃなくて精神に影響がでかいのがにおいじゃないかなとは思っている。カモミールなんかはよく、リラックス作用として知られているが、その結果炎症が少し落ち着く、とかじゃないかな。ペパーミントなんかはスーッとするにおい(歯磨き粉によく清涼剤として使われている)だから、鼻通りが良くなった気になるだけじゃないかなって。気になるってのが大事で、気分が変わるのは相当プラスに働くと思う。
終わりに
なんか私見もたくさん書いてしまったが、花粉症のせいでイライラしちゃうしムズムズ気になるし集中できないのが悪い。すっごい文字量で不安になってきた。
心穏やかに過ごせる日があると、花粉症ってつらくてストレスたまっていろいろよくないのが分かるので、心がけていこう。